【MT5】【動画ガイド】定型チャート(テンプレート)を使いこなそう!応用編

概要

この記事では、前回の基本編で学んだテンプレート保存・復元の手法をさらに発展させ特殊テンプレートの活用法を解説します。
チャート分析とバックテストをシームレスにつなぎ、環境構築の手間を削減します。
例えば、新規チャートに自動で設定を適用したりバックテスト終了後の分析用テンプレートをカスタマイズしたりと、効率的なトレード環境の構築が可能になります。
実際の設定手順から注意点・戦略的な使い分けまで、実践的な使いこなし術を動画とともに詳しく紹介します!

テンプレート保存&適用 -応用編- 操作手順(動画)

EA/インジケータのテンプレート活用-応用編-  操作手順

テンプレート保存&適用 -応用編- 解説

特殊なテンプレート 一覧

特殊なテンプレートとは、テンプレート名を特定の名前で保存することで、通常のテンプレートとは異なる挙動が追加されるものを指します。

特殊テンプレート1. default.tpl

default.tplとは

新規チャートを開くと自動適用される特殊なテンプレートです。
手動で変更しなくても、毎回同じ設定でチャートを開けるというメリットがあります。
今回は例として、チャートの設定とMACDをdefault.tplとして保存します。
設定が完了したらテンプレート名を default.tpl にして保存します。
新規チャート画面を開くと先程設定した内容が自動適用されていることを確認してください。

default.tpl を活用すると有効なケース

<毎回同じチャート設定を使う場合>
例えば、特定のインジケータや色設定を必ず使いたいとき
・毎回「移動平均線(SMA 50, 200)」や「RSI14)」を設定するのが面倒
・ローソク足の色や背景食を統一したい
・異なる通貨ペアや株式を同じ分析環境でチェックしたい
このような場合、default.tpl に設定を保存しておけば、新規チャートを開くたびに同じ環境が自動で適用されるため手間が省けます。

default.tpl はEAのバックテスト結果にも適用される

テンプレートが存在しない状態でバックテストを実施すると、バックテスト終了後に表示されるチャートには、EAの内部で使用されるインジケータのみ表示されます。
しかし、default.tplが存在するとバックテスト終了後に表示されるチャートには、default.tplの内容とEA内部で使用されるインジケータが表示されるようになります。

バックテスト結果を詳細に分析する場合、トレードが発生した位置におけるインジケータ計算結果を同時に表示することで、

「インジケータの計算結果が〇〇の場合はエントリしない方がトータルの成績が良くなる可能性が高い」といった分析も容易に実現できるようになります。

バックテスト後に表示されるチャートにも頻繁にインジケータを追加することになりますので、default.tplを活用すればバックテスト結果の分析をスムーズに行うことができます。

特殊テンプレート2. tester.tpl

tester.tpl とは

バックテスト終了後に表示されるチャートへ自動的に適用されるテンプレートです。
事前に分析イメージが固まっている場合は、該当のテンプレートを開きテンプレート名を tester.tpl として別途保存してください。
今回は例としてMAとRSIを配置し、テンプレート名をtester.tplとして保存します。
tester.tplとdefault.tplが存在する場合tester.tplの方がdefault.tplより優先度が高いため、
バックテスト終了後に表示されるチャートにはtester.tplの内容とEAで使用されているインジケータが表示されます。

tester.tpl を活用すると有効なケース

① :default.tpl と tester.tpl の使い分けのポイント
default.tpl はバックテスト時に限らず通常のチャート分析においても必ず適用されるため、
チャート分析時とバックテスト時においてそれぞれ基本となるインジケータに違いがある場合は、
tester.tplを登録しておくことでデフォルトで適用されるテンプレートを使い分けることができます。
② : tester.tpl の活用例
EAは一定の取引ルールに則ってトレードを続けるため、長期で見た場合、適合しやすい相場とそうでない相場が分かれることがあります。
どのような相場と相性が良いかを見極めるため、長期相場のトレンドである(ブル、ベア)や相場転換点を示すようなインジケータをtester.tpl に組み込んでおくことで、
該当のEAがどのような相場環境と相性が良いかをチェックする事ができるようになります。
トレンドの識別には、単純なものであれば長期間の移動平均線を使用することも出来ますし、
ダウ理論のような一定の根拠をもって相場転換点と現在のトレンド方向を判断するようなものを活用すると良いでしょう。

tester.tpl 保存時の注意点

一度バックテストを実行したチャートを元にテンプレートを作成する場合、 取引履歴を「OFF」にした状態でtester.tplとして保存してください。
取引履歴とは、過去に行った売買注文の記録のことです。
エントリー(注文の発注)、決済(ポジションのクローズ)、損益、注文種別などの情報が含まれます。
取引履歴(in/out)を示す矢印と破線は、オブジェクトのためテンプレート内に情報が保存されてしまいます。
<取引履歴「ON」のまま保存した場合>
EAのパラメータを変えてバックテストを実行したとしてもテンプレートに保存されている取引履歴は必ず表示されてしまい、
現在のパラメータの売買履歴と見分けがつかないため誤った分析をしてしまう恐れがあるので注意してください。
<取引履歴を「OFF」にしてテンプレートを保存する>
チャート画面を右クリックし、取引履歴をクリックして描画されていた取引履歴をオフにしてからテンプレートを保存します。
パラメータを変更してバックテストを実行します。
パラメータ変更前の取引履歴は表示されないため正しく分析できます。

特殊テンプレート3. <EA名称>.tpl

<EA名称>.tplとは

特定のEA専用テンプレートです。
EAごとに最適なインジケータやパラメータを保存できるため、複数のEAを比較・検証する際にEAごとの戦略に特化した設定でテストすることができます。
<EA名称>.tplを作成すると特殊なテンプレートの中で優先度が最も高いため、バックテスト実行時tester.tplではなくこのテンプレートが適用されます。

テンプレートをバックテストのビジュアルモードに適用する

ビジュアルモードのバックテスト時は、tester.tplまたは<EA名称>tplが自動適用されます。
tester.tpl.と<EA名称>.tpl が存在する場合は<EA名称>.tplが適用されることになります。
ビジュアルモード実行用のチャートにはインジケータを個別に追加する方法がないため、テンプレートを使用してインジケータを描画する必要があります。
ビジュアルモード実行時にもインジケータを反映させたい場合は、tester.tplや<EA名称>.tplなどを用意してバックテストを実行するようにしましょう。

オリジナルのテンプレートを作成してみよう

テンプレートには、カスタムインジケータも含めることが出来ます。
自分自身の分析スタイルを確立してテンプレートとして再利用しましょう。
優位性のあるトレーディングルールを確立したら、そのルールを繰り返し守ってトレードし続けることが重要になります。
その際にテンプレートを使用することでルールを容易に再現できるようになります。
カスタムインジケータも含めたテンプレートの例としてRSI・MA のテンプレートに、ダウ理論インジケータを追加で保存してみましょう。
ダウ理論インジケータのパラメータ設定を変更し、損益シミュレーションを確認します。
機能しやすいパターンを見つけテンプレートとして保存してください。チャートに読み込み再利用できるか確認しましょう。

 

まとめ

ここまで紹介してきた「default.tpl」「tester.tpl」「<EA名称>.tpl」などの特殊テンプレートは、一度設定を行えば新規チャートやバックテスト、EAごとの環境構築を効率化できます。
日々のトレードルーチンや検証作業の時短につながるため、しっかり活用すれば初心者から上級者まで役立つ方法です。自分の分析手法が固まってきたら、各種テンプレートを積極的にカスタマイズしてみましょう。
テンプレートの使いこなしがスムーズになるほど、トレードを行う際の負担が軽減され、より分析や戦略立案に集中できるはずです。ぜひこの記事を参考にして、実際にテンプレートを作成し、快適な環境を構築してみてください。

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