


以前の記事では、MT5を活用した自動売買の魅力について詳しくお伝えしました。
この記事では、自動売買をよりスムーズに運用するために、EAやインジケータの設定を効率的に保存・再利用するための「パラメータファイル」の活用方法を解説します。
過去の運用条件や分析パターンを繰り返し使用したい場合や、設定の手間を省きたい場合に便利な手順を、分かりやすく動画付きでご紹介します。
設定の保存方法や読み込み方法の詳細に加え、注意点やファイル命名のポイントも解説しています。
設定項目が多い場合、手動で設定すると手間がかかります。また、手動で設定すると入力ミスの恐れがあり、以前と異なる条件で運用しているリスクがあります。
パラメータファイルを活用することで、効率よく毎回同じ条件で、ツールを使用することができるようになります。
パラメータファイルを格納するフォルダを作りましょう。
①チャート画面左上の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択します。
②「MQL5」をダブルクリックします。
③右クリックし「新規作成」から「フォルダー」を選択します。フォルダ名は「Presets」と半角で入力してください。
※「Presets」という名前はMT5アプリにとって特別な意味があり、このフォルダ名を使用することでパラメータの保管場所として自動的に認識されるようになります。
まず、インジケータを起動して、パラメータを設定しましょう。初回は手動でパラメータの設定をする必要があります。
「Examples」に格納されている「RSIインジケータ」を選択しドラッグアンドドロップでチャートに配置します。
「インプット」のタブを開き、設定したい項目をダブルクリックし数値を変更しましょう。設定が完了したら「保存」をクリックします。
設定したパラメータにファイル名を付けます。
このとき、パラメータファイルは【銘柄、時間足、用途など】様々なケースで複数保存する可能性があるため、ファイル名を見てどの用途の設定であるかを分かるようにしておきましょう。
自分が理解しやすい命名規則を定めるのがオススメです。例えば <EA/インジケータ名><銘柄><時間足>_<設定概要>.set という感じです。
ファイル名を入力したら「保存」をクリックします。ファイルに保存されるのはインプットタブの設定のみとなりますのでご注意ください。
チャート画面で右クリックし、「インジケータリスト」から「RSIインジケータ」をダブルクリックします。
「読み込み」をクリックすると、過去に設定したファイルが一覧となっています。
該当ファイルを「開く」を選択し「OK」をクリックします。
インジケータリストを閉じて、チャート画面を確認し、意図した設定が反映されていることを目視確認してください。
ファイルに保存されるのは「インプット」タブの設定のみとなりますのでご注意ください。
EA/インジケータでパラメータファイルの活用手順は同一です。