


EAを運用するに当たって、人間が考えて行なう数少ない作業の一つにEAの起動と停止の意思決定があります。
ここ最近は、各国の政策金利や、政策金利判断に影響を与えているインフレ率(= CPI/消費者物価指数)等の主要な経済指標のチェックが欠かせないのですが・・・
本来の自動売買のメリットは
だと考えているのですが
最近はニュースを追っかけたり指標の過去データを記憶に留めておくことに労力がかかっていて、運用負荷は決して低くないと感じています。
無理せず自動売買を続けるためにも、経済指標をもっと簡単に確認できる方法があると良いなと思い、改めて状況整理してみました。
という流れで確認していることが多いのですが、
改めて振り返ると無意識に(頻度や時間を決めず)Youtueやニュースを見ていることもあり、時間効率が良くない状態だと気づきました。
という流れになりますが、
2と3の時間効率が悪いため、これらの省力化(または自動化)が実現すると良さそうです。
MT5内で全てのデータが簡潔に確認できればWebサイト巡回も減り時短につながるので、
ことができれば、作業が捗る ということになるかと思います。
こんな方法って何かあるんだっけ、と思いWeb上やMQL5.com内のマーケットプレイス等を検索してみたものの欲しい機能が見つからず・・
無いなら作ってみようということで、試作してみました。
少ない手順で経済指標の推移と国別比較を視覚的に把握できるようになりました。
MT5を開けば指標の時系列推移と国別の比較がひと目で分かるようになったので、課題の2と3(の半分くらい)は改善できそうです。
(MT5をPCで開くこと自体が手間だ!という可能性もありますが。。。)
漠然とニュースを追うよりも、まずデータを俯瞰してから違和感のあるポイントに絞ってニュースを追うようにすることで
Web検索の的も絞れますし、内容も腹に落ちやすくなったかと思います。
MQL5が提供する経済指標データを使用しました。
このサイトに表示される経済指標の情報源は各国が公開している統計データ公開サイトから自動収集しているようです。
国によってアクセス先が異なるため自力でデータ収集するとロジックを組むだけで日が暮れてしまいそうですが、
MT5のアプリ開発言語であるMQL5からはMQL5.com のサイトに表示されている指標データにはプログラムからシームレスにアクセスできるため実装も簡単でした。
※リリースノート にはMQL5の機能追加と明示されているためMT4での実装は困難と思われます
尚、同サイトに保持されている情報は、過去に遡ると2007年付近からデータが存在しているようで、約15年間の指標推移を確認することが出来ました。
更に長期で見たいケースもあるかと思いますが、この辺りは課題ですね。
FX取引量の多いメジャー通貨というと、一般的に以下の8通貨かと思います。
USD, EUR, JPY, GBP, AUD, CAD, CHF, NZD
これらを法定通貨として使用している国の経済指標は、法定通貨の流通量からしても確認する意義があると考えられますので、
アメリカ、EU、、日本、イギリス、オーストラリア、カナダ、スイス、ニュージーランドの8カ国の指標を対象としました。
この8通貨の組み合わせ(8 x 7 / 2 = 28銘柄) 以外の銘柄を取引することはなかなか無いでしょうし、範囲としては十分かと思います。
を基準に選定した結果、以下を表示可能としました。
ただ、日本/アメリカ/ユーロ/イギリス 以外の国は同一(または類似)指標がないケースもありました。
(カナダは小売売上高(前年比)が存在しない、等)
経済指標の表示と確認は簡単にできるようになったので、目先の課題は少し改善できたと思います。
尚、通貨強弱に直接的に影響を与える要素となると、やはり各国10年債利回り等のデータも含めた収集と判定ロジックがとなり、
FRED のような統計データ提供サイトからAPI経由でデータ取得が必要になりそうです。
実装は出来そうですが、別要件につき改めて検討してみたいと思います。
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